巻き鉄心とは
巻き鉄心とは、所定の幅にスリットされた特定の鋼帯を芯金に巻き、歪み取り焼鈍を行った鉄心です。
歪み取り焼鈍後、そのまま使用する場合と接着して使用する場合、更に切断して使用する場合があります。
素材は各種磁性材料を用いて作られたものです。
主に小型トランス、リアクトル、変流器、柱上変圧器等に用いられます。
巻き鉄心の種類、名称
- 角形(S形)と三相(E形)、丸形(T形)の3つに大別されます。
- さらにカットしたもの(C:CUT)とノンカットのもの(N:NON CUT)に分けられます。
- 段付コアの場合は最後に(P)をつけて段の無いものと区別します。
角形:S形
- SC形:角形カットコア
- SCP形:角形カットコア段付
- SN形:角形ノンカットコア
- SNP形:角形ノンカットコア段付
E形
- EC形:E形カットコア
- ECP形:E形カットコア段付
- EN形:E形ノンカットコア
- ENP形:E形ノンカットコア段付
丸形:T形
(トロイダルコア、リングコア)
- TC形:丸形カットコア
- TCP形:丸形カットコア段付
- TN形:丸形ノンカットコア
- TNP形:丸形ノンカットコア段付
L加工:ラップ加工
素材を一枚ごとに各々の磁路の長さに切断し、完成時に接合部が【Butt】または【Over Lap】するように積層し成形したものです。
- SL形:シングルラップ
- SLP形:シングルラップ段付
- EL形:三相ラップ
- ELP形:三相ラップ段付
その他各種形状の製作もご相談に応じます。